うれしかった話 2017盛夏

2017年7月26日(水)

朝、出勤時。
いつものように駐車場から出てまだ数分、地元の道を走っていると、目の前に不自然に車が停まっていた。
信号でもなし、左側に寄せてもいない。
注意して追い越しすると、ドライバーとおぼしき女性と、ウチの中学校野球部ユニを着た男子中学生が
散らかったプラゴミを集めている風景。
その子は中学2年生、ウエストベアーズのナオキの後輩で2コ下。

私も車を降りて声を掛けた。
「おはようソースケ、どうした?」
「おはようございます。散らかったゴミを拾うの手伝ってました。」
「偉いな、大丈夫か。」
「はい、大丈夫です。」 ※ドライバ―の女性とソースケの2人でゴミはほぼ集め終わっていた。
「気をつけて学校行けよ。」
「はい。」

想像するに、風で車道に転がったプラゴミの袋を、女性の車が踏んだか、当てて、
散らかったプラゴミを拾っているのを、たまたま通りかかった、早朝練習に登校中の野球部員ソースケが
手伝っていた。ということだったと思う。

見て見ぬふりをすることもできただろう。
頭では思っても、それを実際の行動に移すのは、この年代の子どもたちにとって大変なこと。
一人で登校中の男子中学生には、どれだけ勇気のいる行動だったろう。

思ったまま前へ一歩進む。
手を差し伸べる。
困っている人をちゃんと助けることができる。
本当に大切なこと。
本当に大事なこと。

速攻で中学校へ電話。
電話対応は校務主任。
私が見た事の子細と、日頃の指導への感謝、校長と野球部顧問への連絡をくれぐれもお願いして電話を切る。
そう、私はとてもうれしかったのだ。



そういえば、3年前の春にも同じようなことがあった。

<春休みのある日のできごと>
ここに登場する卒業生の野球部員も、ウエストベアーズの子どもたち。
※もう今は大学一年生!






強く儚い者たち Cocco