平成27年度 中学校入学式

平成二十七年度 中学校入学式 祝辞     

     

春の日差しは 日に日に長く、そよぐ風も 心地良く感じられるこの季節。

平成二十七年度の新入生の皆さん ○○中学校へのご入学、本当におめでとうございます。

入学式にあたり、PTAを代表して、お祝いの言葉を述べさせて頂きます。



新入生の皆さん、今日 この入学式に、花曇りの空を眺めながら登校して来た人も多かったと

思いますが、さて 皆さんの好きな季節は いつでしょうか。

春、満開の桜が散る頃には、一斉に草や木々が芽吹いて、緑の色が濃くなっていきます。

やがて 白い入道雲が湧き、降るような蝉時雨に包まれる夏。

高く澄んだ青空、トンボが飛び交い、だんだんと茜色に染まる秋。

そして、初雪の冬。

日本は、春夏秋冬の四季がある、美しい国です。

それぞれ、どの季節にも優劣はなく、それぞれに魅力、持ち味があります。

人も同じだと思います。

「みんなちがって、みんないい。」とは、金子みすずの詩の一文ですが、

とかく現代の私たちは、他の人との優劣を考え、競いがちです。

この世界は、長所・短所も含め、いろいろな魅力・持ち味の人間が居て、成り立っています。

いろいろな魅力・持ち味、それはすなわち、皆さん それぞれの個性です。

自分の個性・お互いの個性を大切にし、認め合って、これから始まる中学生としての毎日を、

前向きに、楽しく過ごしていって欲しいと思います。


同時に、私が新入生の皆さんにお伝えしたいのは「感謝」という言葉です。

皆さんは、生まれてから今日この日まで、保護者の方々をはじめ、たくさんの人たちが

支えてくれたおかげで、この入学式を迎えることができました。

今まで出会えた人や、支えてくれる全ての人に「ありがとう」という感謝の気持ちを

持ってほしいと思います。

新たに始まる中学校生活では、幅広く 専門的になる勉強を中心にして、楽しいこと、

うれしいこと、つらいことや、悩むことなど、たくさんの出来事があると思いますが、

できれば、そのいろいろなことを、一番身近で支えてくれている家庭の保護者の方へ

話してあげてください。

きっと皆さんのチカラになってくれることと思います。

勉強や部活動など、これからの毎日を、笑顔で楽しく過ごせるよう、頑張ってください。

皆さんの活躍を期待しています。



新入生の保護者の皆さま 本日は、お子さま方のご入学、誠におめでとうございます。

名古屋市内でも有数の、穏やかで落ち着いた地域に立地している○○中学校は、全校生徒が

勉学や部活に打ち込める、非常に安定した環境を、歴代の在校生と教職員が、協力して

築き上げてきました。

我が○○中の、努力する姿を素直に尊ぶ校風は、学校行事には、上級生が率先して真剣に取り組み、

そのひたむきな後ろ姿を、下級生があこがれ見習うという、まさに中学校教育の理想像そのものであり、

私は胸を張って自慢することができます。

先ほど、お子さま方には、いろいろなことを保護者の皆さまに話して下さい、というお願いをしました。

保護者の皆さま方には、我が子との何気ない日常の会話を通じて、日々成長する子どもの思いを、

更に理解し、認め、支えていって欲しいと思います。

教育とは、決して学校だけで完結するものではなく、皆さま方の家庭との両輪で、前を向いて力強く 

成熟していくものと考えます。

子どもたちの笑顔のために、私どもPTAは、いろいろな活動を行っています。

入学式を機に、新一年生の保護者の皆さまも、本校PTA活動に対してのご支援・ご協力を賜りたいと

思います。



ご来賓の皆さま方には大変お忙しいところを、本校の入学式にご臨席頂きました。

PTAを代表してお礼を申し上げます。

子どもたちを見守り、安全で安心な、○○中学校区を実現するための、皆さま方の地道なご活動に

感謝を申し上げるとともに、今後とも、より一層のお力添えを、重ねてお願いいたしたいと思います。



最後になりましたが、○○校長先生をはじめ、教職員の皆さま方におかれましては、

本校生徒のご指導を、よろしくお願いいたします。

私たち保護者も、子どもたちの笑顔のため、子どもたちの輝く未来のために、一致協力して参ります。

新入生をはじめとした在校生全員が、教職員と共に歩み、勉学や部活動など、実りある充実した

中学校生活を送れるよう、今後ともよろしくお願いいたします。



以上をもちまして、私からの祝辞とさせていただきます。



                                        平成二十七年四月七日 










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入学式終了後の新入生保護者向け学校説明会、冒頭部PTA概要紹介挨拶



このような挨拶の場合、いつも同じお話をするのですが、学校生活を野球の試合に例えてみます。

生徒たちはプレイヤーとして選手として、輝くグラウンドの中(学校)、試合(生活)の中で

日々成長していきます。

ベンチからは教職員が、監督・コーチとして、試合(学校生活)を、監督・コーチングしていきます。

さて、我々保護者は、普通は外野スタンドから観戦です。

見ているだけです。

PTAの立場になれば、ベンチ入りし、教職員の監督・コーチ陣とおなじ目線、同じグラウンドレベルで

試合を作るお手伝いができます。

学校生活全般に携わることができます。

新一年生の保護者の皆さま、PTA役員、各委員会は、ハズレくじでも罰ゲームでもありません。

子どもたちの、輝く笑顔のための活動に、皆さん方のご協力をお願いして、

私の挨拶と代えさせて頂きます。


(要約)










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2015年4月7日(火)

曇天の春の日。

名古屋市内の市立中学校全126校で、平成27年度入学式が執り行われました。



前途洋々たる未来が待っている新入生諸君。

がんばれ!!




イメージ 1










<参考>

わたしと小鳥と鈴と     金子みすゞ1903年明治36年)4月11日 - 1930年(昭和5年)3月10日)     


わたしが両手を広げても 

お空はちっとも飛べないが

飛べる小鳥はわたしのように 

地べたを早くは走れない


わたしが体をゆすっても 

きれいな音は出ないけれど

あの鳴る鈴はわたしのように 

たくさんな歌は知らないよ


鈴と小鳥と それからわたし 

みんな違って みんないい